日頃より、当院では患者さんに、水分摂取率をお伝えし、充分な水分補給をアドバイスして参りました。
徐々に理解が深まり、良い結果が出て来ていました。
しかし、高温多湿の厳しい夏に入り、大量の発汗により、水分摂取が足りなくなったり、ミネラル分(主に塩分)が、急速に低下することで、筋肉のこり・痛み、・つっぱり、しびれ、頭痛、頭重、動悸、息切れ、倦怠感、疲れなど熱中症の症状が増えてきました。回復スピードの低下・体調不良にも大きく関連します。
特に中高年以上の方は、減塩が身についておられる方も多く、余計に塩分を取ることに抵抗があるようで、上記のような症状に陥る方が増えています。
そこで、水分摂取率だけでは無く、水分摂取量が、現在どの位不足しているか、ミネラル分(主に塩分)が不足している目安として数値化(正常値60~100%)し、お伝えする事にしました。
この数値を踏まえ、手軽な対策としては、スポーツドリンクを5倍程度に薄めて飲む(薄めないと糖分など取り過ぎてしまうので、加減してください)、ミネラル麦茶を飲むなどがあります。
体調が、おかしいと感じたら、まず、暑さ対策と水分・塩分の摂取・休息を試みて下さい。
通常濃度のスポーツドリンクや、味噌汁を飲んだ時に、とてもおいしく感じたり薄く感じたら、ミネラル(主に塩分)が不足している状態ですので、いつもより少し多めに塩分などを補給して下さい。
大量に汗をかく夏以外の季節は、基本的に水分補給のみで、積極的な塩分補給は不要です。(塩分過多にならないようにご注意下さい)